装剣金工・刀身彫刻 片山重恒 修行日記

Category : 鉄砲隊・甲冑

家紋完成

銀家紋を黒染めする。
黒染め液の黒ではなく、長期間おいた青みがかった黒にしたいと思って、色々と試したのですが、これが限界。
どうしても茶色がかってしまいますね。

具足への取り付け
本来、麦漆(小麦粉を生漆で練ったもの)を使うのですが、漆は接着に時間がかかりすぎるため、依頼主からの期日要望で接着剤を使用しました。

取り付けてみると、やはり磨きすぎです。
まぁ後は時間がたてば、違和感も無くなってくると思います。
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家紋を彫る

切り出した円盤砂袋で凹ませ、家紋を彫る。
地は石目に。

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古い甲冑の家紋なので、磨きはあまりきちんとしていません。
磨き棒を当てたあと磨き粉を使っています。
あまりに綺麗に磨くと違和感が大きくなります。

銀切り出し

具足の家紋の注文です。
兜の吹き返し、籠手、銀杏、に銀で家紋をつくり、貼り付けます。計六枚製作。
先ずは銀を溶かし、板を作る。

板の平面出しをしてから、青ニスを塗り、罫描く。

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糸鋸で切り出し。

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家紋を曲げる(曲面にする)のに、砂袋がいるなぁ。
砂袋を作らねば。

前立

鞍補修につかった江戸期の鉄板の残りをつかい、前立をつくる。
釘抜き紋と呼ばれる形で、備前池田藩の下級武士の隊などがつかっていました。
釘抜き型に鉄板を切り出し、切り出した周りの部分を叩き延ばし、薄い板を作る。
この薄い帯がねで角が入るところを作ります。

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釘抜き型の内側を抜いたのこりで、鋲をつくる。

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角の入る部分を鋲止め。初めは蝋付けしようかと思っていたが、当時は鋲止めの方が多い様なので、それに従う。
銘を入れる。銘を入れるほどの物ではないのですが、後世、「これは江戸期の前立ですよ」とだまされる人がでないように、印を入れとくのが義務だろう。鉄は江戸期の物だから、洋鉄とは色が違ってきますしね。

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表側の鋲は綺麗に潰して、あまり目立たないようにする。
板の朽込みなどもそのまま残す。四隅をやや打ち曲げる。ちょっとした事だが、立体感が出て、板きれそのままという感じが薄れる。

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頭なりに着けてみる。うーん、ちょっと大きいかなぁ。

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後は錆付けですね。



最近、自分の家の庭に子猫が住み着いています。近所の人が餌をやっているらしく、人慣れしている(触れます)
軒下の雨の当たらない場所が、土が乾き、猫トイレになるので、ツタや雑草を積み上げておいたら、ベットになった。

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こんなに近づいても寝たままです。(携帯電話で撮影)
なによ!

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大和魂

砲術昇段試験のため、「大和魂」という題でレポート提出が有ったのだが、完全に忘れていた。締め切りの日に、「片山君のが届いてないぞ」と電話があって、気がつく。
夜中の一時ごろから、大慌てで駄文をでっち上げる事にした。
うーん、昇段試験でレポート提出であるから、このレポートで点が付くわけではないだろう。たぶん、これを機会に「大和魂」について考えさせるのが目的だろう。故に、長い必要は無かろうし、ちょっと脇道にそれても良いだろうと。考える。
文章は最初の三行で「ん!?」と思わせないといけないと、むかし受験の小論文講座で聞いた気がする。
以前、友人の鹿正氏のブログの禅問答にいたく感心した自分は、これを持ってきた。
もっとも、禅問答については全く知らない野で、間違っている可能性が高い。
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大和魂

「敷島の大和心と人問はば朝日に匂ふ山桜花」と過去の賢人は詠んだという。
大和魂とはと聞かれ、即答できない自分は山桜について考えてみる。

「そもさん!大和魂と山桜、我これを如何に解く哉!?」

 調べると、「山桜は日本の代表的な桜で、山地に広く自生する。吉野の桜は山桜である。対する里桜(ソメイヨシノ等)は、花が咲いた後から葉が出てくるが、山桜は、葉と花がほとんど同時に開く。葉が紅なため、花も美しくピンクに見えるが、実は白いものが多い。」
本居宣長はあくまで山桜を愛でる純粋な心を詠み、深い意味はないとの解説もあるが、この詩が世に広まったのは各人がその山桜に対する思いがあったのだろうと思う。

自分なりに山桜を考えると

・葉と共に花が開き、それ故に花が一段と美しく見える。

ここから、自分は、一つのものだけで完成されず、多数が集まる事により相乗効果があると読んだ。

和魂洋才、和魂漢才という言葉がある。
魂を文化、才を文明と自分は解釈した。

文化と文明は対立するものではなく、両立するものとした、日本人
それ故に日本に於いては新たな他文明の導入がスムーズかつ、借り物ではなく自分なりに解釈して自家薬籠中のものと出来たのであろう。

・時期が来れば潔く花は散るが、葉を繁らせ、枝を広げ、根を張り、厳しい寒さにも耐えて、また春に花を咲かせる。

時期(自然・運命)に逆らわず、それを潔く受け入れ、受け流す。
日本文化とは自然に逆らわず、素材を生かすことに本質があるのではないだろうか。
自然そのものを慈しみ、楽しむ。そしてそれを自分の表現に組み込む。
刀剣にしても、鉄の色、肌、刃紋そのものを楽しむ文化は日本だけの物である。

自然や他者を押しのけ否定するのではなく、他者を生かす事によりまた、我も生かし表現する物ではないだろうか。

「せっぱ!自然と共に生き我を実現するもの。これ有り。」

自分は装剣金工という日本刀に関わる職人をたつきとしています。
日本文化をにない、護るという仕事ながら、大和魂についてきちんと考えた事が今までありませんでした。このような機会を与えてくださり、感謝します。
物事を深く考察すること、練武養心、心を養う事なのでしょう。

もっとも、大和魂とは「合理的な思慮の外の感覚的な行動に美学を求める」ものだという説もありましたが。
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なんか、何を言いたいのか分からない文章だなぁ。
いまは頭が、山桜から離れられんし
が、締め切りすぎているから、仕方がない。と、翌日に投函

プロフィール

片山重恒/Katayama Shigetsune

Author:片山重恒/Katayama Shigetsune
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装剣金工・刀身彫刻
という、刀に関わる職人の卵です。

Website: http://www.sokenkinko.com/

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