装剣金工・刀身彫刻 片山重恒 修行日記

Category : 金工

鳥獣戯画相撲図黄銅鐔

鳥獣戯画の相撲の図を鐔に彫ってみる。

銘切りプレートに彫りながら長いこと構想は練っていた。

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神戸南京町での兵庫県貴金属技能士会展示会に展示するモノが無い!
と、いうことで、彩りを添えるいみで色金でやってみよう。

3ミリ厚の64黄銅(なぜか読み方はしぶろく)で作ることにする。
刀装具は本来は73黄銅を使うことが多いのですが、手に入りにくいです。


鐔下地
ツルリとした面だと面白ろみがない。またそのままの黄銅だと柔らかいので締める意味もあり
切羽台のみ残して鎚で打ち荒らす。
後藤一乗門の色金の地の荒らしが最高です。あの雰囲気はどうやったら出来るのでしょうか?
もっとも、実物を手にとって観察したことが無いのですが。
耳を打ち返してから茎櫃、小柄笄櫃を斬り抜きます。
黄銅は鉄や鋼より柔らかく、銅のような粘りも無いため糸鋸作業は楽です。
青ニスを塗って罫描きを分かりやすくして切っていきます。

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いつか茎に合わせることを考えて責金も入れる。実際の茎に合わせているわけでは無いので少し楽。
デザインのアクセントとしても有効だと思う。

下絵
構想は練っていたのですが、秋草がうまく配置できない。

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絵付
墨で絵付けをする。非常に細かいので時間がかかりましたね。

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彫り
自分は片切りをほぼ使わないので、これも全て四分鏨(毛彫鏨)です。
四分鏨を倒してつかい、強弱をつけています。
彫り自体は一気に彫れるので、これぐらいだと2時間も掛かりません。

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色つけ
本来なら煮色(丹礬+緑青)で色揚げするのですが時間が無い。
酸で表面を荒らすのみとする。
その後、マコモで仕上げる。

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神戸南京町ギャラリー蝶屋にて20日まで展示しています。
こんな感じ

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マコモ
真菰に黒穂菌が寄生して新芽が肥大したものがマコモタケ
その肥大した芽から取れる黒穂菌の胞子がマコモズミ
マコモと呼んでいますがマコモズミが正しいようです。
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短刀型文鎮

おお!二万人!!
ということで、二万人目の記念品

ちょっと変わって、短刀型にしてみる。
鍛えは玉木道明刀匠

短刀型に削り、ステンレスを象嵌する。
前々から、黒く成ってしまう銀よりも、銀色を表現したい時はステンレスが良いのでは無いだろうかと考えていました。

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刃紋だけでは面白くないので、腰樋に添え樋

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象嵌したステンを削り

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裏を彫る。

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錆付け

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完成です。三日掛けて作れたので、錆付けもむら無く。

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箱書きは玉木刀匠です。いい加減,書を習うべきかも知れん。

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※後日記
この短刀文鎮が当たった、二万人目の人がブログに書いてくださっていました。
こんなに喜んで頂いて、光栄です。
「鼬草子イタチノソウシ~長いたち的な日々其之弐~: 最終日だから、行ってみたら・・・。」
http://nagaitachi-2.269g.net/article/16844967.html?reload=2012-09-18T20:44:37

刀子象嵌 筆頭文鎮2

満足刀匠が制作している刀子の刀身に金象嵌を依頼される。
「あまりきっちりせず稚拙な感じで」と。
逆に難しいなぁ。
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25~26日、即応予備自衛官の訓練でした。
露天掩体構築で炎天下の中、穴掘りです。
装具を着け、ヘルメットを被り、偽装網を展張(できるだけ低くする)したなかで腰をかがめての穴掘り。
体力が続かないなぁ。むかしはぶつぶつ文句を言いながら面倒だと思って掘っていたが、文句を言う元気もないw

そして、27日、帰ってくるなり、
「バサラ展15,000人がもうすぐです。今日中に作ってください!」と。
こないだなのに・・・ちょっとぐらい休ませてくれよとぼやきつつ
同一デザインで制作。

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筆頭文鎮

昨日、夕方長船に帰ってくると、明朝には10000人に達するので、文鎮を急いで仕上げて欲しいと。
仕方が無いので、仕事場を23時以降も使用する許可を取り、徹夜仕事もーどに。
こないだ、五千人記念を作ったばかりなのに。
一万人記念だから、少しはレベルを上げようと、先ず、曲面を主体とした成型を行う。

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象嵌を入れようと、デザインを考える。
ある程度単純で、バサラ展に合っている物を。
と言うことで、伊達政宗の前立をデザインする。
誰が見ても分かるしね。

黄銅板を切り抜き、成型。資料が無いので、うろ覚え。こんな形だったかな?

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黄銅板に合わせて罫描き、彫る。

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黄銅板をたたき込む。

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削る。

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裏に下絵(というか文字ですが)書き、
彫る。アルファベットは彫りにくいです。

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錆付け。ぽたぽた焼ですね(笑

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完成。

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箱書きは満足弘次刀匠です。ちょっと箱のサイズより大きかった。

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銀帯留め04 完成

周りを削り、磨く。
磨くのって、難しいなぁ。苦手です。
今の宝飾関係の磨きはどうやっているのだろう。
裏板がどうしてもヒケが残ってしまう。

金属展に間に合わせないといけないので、黒染め液で酸化させ、最終磨きで完成!

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もう少し、しっかり黒染めしといた方が、立体感が出たかも知れない。
まぁ使用しているうちに、酸化してくるだろう。

プロフィール

片山重恒/Katayama Shigetsune

Author:片山重恒/Katayama Shigetsune
.
装剣金工・刀身彫刻
という、刀に関わる職人の卵です。

Website: http://www.sokenkinko.com/

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