装剣金工・刀身彫刻 片山重恒 修行日記

Date : 2016年03月

大磨上における茎の樋の形状

長船にて
燭台切り光忠の茎の樋の話から、
「大磨上の刀に侭見られる、表裏で樋の形が違う理由が分からない。」
と言う質問があった。

磨上げの際、銘があるモノは出来るだけ銘を残す。
大磨上であっても元々の茎の銹が残せるならば残す。
その為に茎を振って(曲げて)片面のみを削る事が多い。
(両面削ると芯金のみになって強度が落ちるという説もある)
また職人の感覚的には作業量が減らせるというのも大きいと思う。

口で説明するより見た方が早いので実際にやってみる。

ダメになったの刀の先です。
超大磨上ですね。
樋のある刀だったので、表裏、掻き通し状態

160325-01.jpg



茎は茎尻の方が薄くなって無ければ、鎺も入らないし、柄にも入れれない。

160325-02.jpg


表裏削ると作業が倍
ので茎になる部分を焼き鈍し、曲げます。

160325-03.jpg
160325-04.jpg


そして、裏をガリガリ削る。

160325-05.jpg


表は鑢目をつける程度

160325-06.jpg


こうなる

160325-07.jpg

160325-08.jpg


表は掻き通し樋
裏は掻き流し樋

となるわけです。おわり

説明用に急いで削ったので均一に面が出てないとか区が深すぎるとかは目を瞑ってくだされ。
スポンサーサイト

プロフィール

片山重恒/Katayama Shigetsune

Author:片山重恒/Katayama Shigetsune
.
装剣金工・刀身彫刻
という、刀に関わる職人の卵です。

Website: http://www.sokenkinko.com/

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

Top