装剣金工・刀身彫刻 片山重恒 修行日記

Date : 2016年09月17日

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鳥獣戯画相撲図黄銅鐔

鳥獣戯画の相撲の図を鐔に彫ってみる。

銘切りプレートに彫りながら長いこと構想は練っていた。

160911-01.jpg




神戸南京町での兵庫県貴金属技能士会展示会に展示するモノが無い!
と、いうことで、彩りを添えるいみで色金でやってみよう。

3ミリ厚の64黄銅(なぜか読み方はしぶろく)で作ることにする。
刀装具は本来は73黄銅を使うことが多いのですが、手に入りにくいです。


鐔下地
ツルリとした面だと面白ろみがない。またそのままの黄銅だと柔らかいので締める意味もあり
切羽台のみ残して鎚で打ち荒らす。
後藤一乗門の色金の地の荒らしが最高です。あの雰囲気はどうやったら出来るのでしょうか?
もっとも、実物を手にとって観察したことが無いのですが。
耳を打ち返してから茎櫃、小柄笄櫃を斬り抜きます。
黄銅は鉄や鋼より柔らかく、銅のような粘りも無いため糸鋸作業は楽です。
青ニスを塗って罫描きを分かりやすくして切っていきます。

160913-01.jpg
160913-02.jpg


いつか茎に合わせることを考えて責金も入れる。実際の茎に合わせているわけでは無いので少し楽。
デザインのアクセントとしても有効だと思う。

下絵
構想は練っていたのですが、秋草がうまく配置できない。

160914-01.jpg



絵付
墨で絵付けをする。非常に細かいので時間がかかりましたね。

160914-02.jpg
160914-03.jpg


彫り
自分は片切りをほぼ使わないので、これも全て四分鏨(毛彫鏨)です。
四分鏨を倒してつかい、強弱をつけています。
彫り自体は一気に彫れるので、これぐらいだと2時間も掛かりません。

160914-04.jpg
160914-05.jpg


色つけ
本来なら煮色(丹礬+緑青)で色揚げするのですが時間が無い。
酸で表面を荒らすのみとする。
その後、マコモで仕上げる。

160915-01.jpg
160915-02.jpg



神戸南京町ギャラリー蝶屋にて20日まで展示しています。
こんな感じ

160915-03.jpg
160915-04.jpg




マコモ
真菰に黒穂菌が寄生して新芽が肥大したものがマコモタケ
その肥大した芽から取れる黒穂菌の胞子がマコモズミ
マコモと呼んでいますがマコモズミが正しいようです。
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プロフィール

片山重恒/Katayama Shigetsune

Author:片山重恒/Katayama Shigetsune
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装剣金工・刀身彫刻
という、刀に関わる職人の卵です。

Website: http://www.sokenkinko.com/

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