装剣金工・刀身彫刻 片山重恒 修行日記

 平成21年に独立した刀に関わる職人の卵です。製作日記などを。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

小柄帯留めを小柄に戻す



たぶん明治期に不要になった小柄を帯留めにしたものでしょう。
小柄自体は非常に良い仕事で脇後藤あたりでしょう。

帯留め金具と上の蓋を観察すると、どうやら半田止めにしてあるようだ。
小さなバーナーで加減しながら熱をかけ、取り外す。

鉄の芯を造り、ゆっくりとたたき込み、帯に沿うように曲げてある小柄を出来るだけ真っ直ぐにする。

金具の穴に五分赤銅を象嵌
これが結構難しい。なんと言っても薄い物なので。

鑢で削り、炭研ぎをする。
この時点で、金属の色が違う。
三分とも五分とも違うこの小柄の成分はなんなのだろうか?

色揚げ
煮色上げをするのだが、これが、非常に苦労した。
小柄自体は直ぐに黒く染まるのだが、五分赤銅が全く色が付かない。
いつも五分赤銅を揚げている液であるので、液が悪いわけではない。
確認のため五分赤銅の破片のみを揚げてみると綺麗に黒くなる。

何とか色が付いた状態でやめる。
埋めた五分赤銅は黒っぽくはなっているが、本来の赤銅の色ではない。
また周りは艶が無くなっている。

考えるに直ぐに色が付く元の金属は、直ぐに色が付くと言うことから五分赤銅よりもイオン化傾向が早いのであろう。
これが犠牲メタル(アノードメタル)として働くために五分赤銅が酸化(黒化)しなかったのではないだろうか。
また犠牲メタルとなったが為に艶が無くなった(腐食した)のではないだろうか。

元の小柄の金属組成を知りたいものです。
空気中の酸化には犠牲メタルはあまり関係無かったはずなので、しばらく放置しておいたら色が合ってくるとは思う。 
スポンサーサイト

Comment







(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可

Trackback

http://shigetsune.blog.fc2.com/tb.php/80-c59313fc

この記事にトラックバック:(FC2Blog User)

ホーム

プロフィール

片山重恒/Katayama Shigetsune

Author:片山重恒/Katayama Shigetsune
.
装剣金工・刀身彫刻
という、刀に関わる職人の卵です。

Website: http://www.sokenkinko.com/

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

Top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。