装剣金工・刀身彫刻 片山重恒 修行日記

Category : 補修

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埋鉄

肥前刀であるので、できるだけ、寄せで対処しようと思ったのだが、寄りきらず埋鉄。

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肥前刀は皮鉄が薄く、傷が有る場合、際限なく広がる事が多く、手を着けると余計に悪くなる事が多い。
そのため、「肥前刀には手を出すな」と云われたりする。
だいぶ断ったのだが、是非にと謂われ。

慎重に慎重に剝がさないように疵の部分を彫り取り、ふくれがでないように押さえ込みつつ埋鉄をした。
鎬地であるので、地錵にはあまり気を遣わなくても良いと堅さのみに注意する。
なんとか綺麗に出来、一安心。

責金

短刀に拵えを誂えるため鐔に責金を入れてほしいという注文。
非常に良い鐔なので躊躇する。まぁ重要の拵えなら鐔も本望か。

110603-1.jpg

元々嵌っていた責金を外そうとすると、鉛だと思った棟側はパテだった。
確かに下手に触りたくない気持ちは分かる。

最少の削りで違和感のない責金はどのような形かと考え、嵌める。
茎に合わせて責金を削る。すでに、鞘と柄はできていて、小柄笄があるため、それに合わせるのが中々大変。
笄櫃、小柄櫃も削って広げる。
周りを傷つけないように、切羽台のみ砥石で研ぎ出し、炭研ぎ。責金の高さを揃える。

色揚げ。赤銅ですので、まぁあまりムラに成らずに完成。

110603-2.jpg

こうやってみると、最少の削りにせず、もう少し大きく削って、責金自体をデザインに組み込んでも良かったかも知れないなぁ。

埋鉄

埋鉄を三振り



110516-1.jpg

これは結構肌立つもので、肌にできるだけ合わせて彫り、埋鉄
こういう、長い象嵌は止まりにくくて難しいなぁ。
埋めた金には肌が余りないと思う。研師さんの肌を書く腕に期待。



110517-1.jpg

この研ぎの状態では、肌の調子が分からないので、堅さのみを合わせるようにする。
刃淵ぎりぎりであるので、研ぎ上げると、匂い切れのようになるかも知れない。
下方の小さな疵、残したが、埋鉄で大きな疵が無くなると、目立つなぁ。



110519-1.jpg

この御刀も、薄く際限なく広がる疵だ。
埋鉄をしようとした後がある。薄い上方に隙間が残る。
叩けないところだし、何か上手い方法を考えねば。

銘消し

ここの所、銘消しを六振りこなす。
銘消しは正直あまり面白い仕事ではない。
鏨の基礎であり初心に戻るという点はよいのだが。
(修行中、初めて刀に触った仕事は銘消しでした)
技術的な挑戦は余りないですからね。
錆付けが悩むところですが。

ただ、これは技術がある者がやっていくべき事だと思う。
刀剣趣味者の減った理由の一つに、偽物のあまりにも多い事が挙げられると思う。
偽物を偽物として楽しむ限りは良いのですが、その偽物が世に出回る事になると、結局の所、詐欺に荷担しているのと同じであろう。
頼まれる限りはその偽物を減らすために頑張ろうと思う。

今回は折り返し銘が一振り有り、これは、どうやって埋めるか。埋めた鉄をどう止めるか、結構悩み、楽しめた。

銘消しばかりしていると、気が滅入ってくるので、気分転換に帯留めの試作などをやっています。

彫り直し

槍の彫り直し。

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大きな疵をできるだけ寄せて細くして、樋を彫り直す。
やや研ぎ減ったように先を細く、消えるように。


今日の刀剣の里村長ハナちゃん

110501-2.jpg

外に飛び交うツバメがきになって、珍しくまじめな顔
が、外に出るとツバメの急降下爆撃の猛襲に遭い慌てて逃げ出す。

プロフィール

片山重恒/Katayama Shigetsune

Author:片山重恒/Katayama Shigetsune
.
装剣金工・刀身彫刻
という、刀に関わる職人の卵です。

Website: http://www.sokenkinko.com/

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