装剣金工・刀身彫刻 片山重恒 修行日記

Category : 金工

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銀帯留め03

帯留めの裏の金具。サイズが分からないと色々調べていた。
なんか色々ありすぎて、わからない。
今朝お客さんに帯留めを作っているのですよ。けど、裏の金具でなやんでいる。てな話をしたら、和裁を仕事にしています。着物を日常で着用するのが趣味です。というグループだった。
「すぐ調べますよ」と連絡を取ってくれる。
「帯留め金具をつける帯締めは細紐の三分紐が正規で、10ミリも有ればよい。最近は太い帯締めもあり、金具もそれに対応している物が多いが、金工の帯留めを使う人なら、正規の三分紐を持っているはずだから、それでよいのでは。」とおしえてもらう。
長い間悩んでいたのに、数分で解決。本当にありがとうございました。

縁に感謝です。


と言うことで、裏環をつくる。先ずは鉄板を削って、三分ちょっとの幅の帯鉄をつくり、それに伸ばした銀を当てて曲げる。

110813-1.jpg

裏板に穴を開け、環を差し込む。と、この環位置では銘が彫れないと気がつき、まず銘を彫ることにする。
環を鑞付け。ブローチ金具も着けようかと思っていたが、スペースがないのでやめた。
裏板を研ぎ、平面を出す。表と合わせて緊縛。

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鑞付け。七分鑞を初めて使ったのだが、流しやすいなぁ。

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挿し目貫

菊花の挿し目貫をつくる。
花びらの所は板からの削りだしで作れば簡単だが、強度の心配もあり、やや打ち出しを併用する。

まずは銀を延ばし、板状にして、切り出す。
裏から打ち込み、表側で調整し、花びらを作る。

110810-2s.jpg


目釘部分をつくる。片方はパイプ状になっていて、もう片方が棒。
その棒の穴に細い革紐を通し、その革紐のテンションによって止まる様にする。
目釘の頭に筋鑢で模様を入れる。

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完成。

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後日撮影の拵えに入れた感じ。

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記念文鎮

戦国BASARA展来場5000人記念のため、文鎮を作れと。それもどうも明日の午後には5000人に達するかも知れない。
時間なさ過ぎだろ!
満足刀匠が大急ぎで荒く鍛え、時間が無いので、そのまま酸で腐食させる。
裏面を削り、なめらかにして、銘を彫る。
漢字は彫りやすいのだが、アルファベットって鏨では彫りにくい。
ちょっとカクカクしすぎだなぁ。

大慌てで錆び付け(安定させる時間が取れないよ!)

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完成

110809-1.jpg


箱書きが苦手です。

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金覆輪

大小揃いの鐔、小の鐔に覆輪がないので、大鐔にあわせて覆輪をして欲しいという注文です。
合わせるためにも大鐔も送って貰いました。
先ずは観察し、その覆輪の組成を検討する。金錆がついていて、色味が良くなっているが、18青金であると予測する。
金を銀で割、地金を作る。
地金をローラーで延ばす。細いリボンを真っ直ぐ伸ばすのは結構難しく、ちょっと気を許すと曲がってしまいます。何度か溶かし固めてやりなおす。
大きめの金から広い面積で板を延ばし、それを切って遣えば楽なのですが、余分な金を使える資金がないので、手間をかけます。
伸ばしたリボンを必要な幅に切る。
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リボンを鐔にあわせて蝋付けしてつなぐ。
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覆輪をして、化粧鑢で仕上げる。
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下が元からの覆輪鐔、上が自分の仕事です。元々の鐔の耳がちっと違ったようです。
色味の違いは金錆に依るものと推測され、時間が経つと合ってくると思われます。
肉眼ではこの画像ほどの違和感は感じられません。


収穫
110803-02.jpg


OFF会に持って行こう。

広島「KAZARU展」授賞式

広島「KAZARU展」授賞式のため、広島市内の頼山陽記念資料館に行ってきました。

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三上刀匠などが中心としてやっている、伝統工芸の展示会で、協力の意味もあって、小柄とナイフを出品しました。

小柄が「優秀賞」および「刀匠会賞」を受賞したとのこと。
驚きました。
おなじく、燭台を渡して、賞を貰った満足刀匠と共に広島に。
広島遠い・・・・・

展示場に満足刀匠の参考出品の刀を展示して、展示してある物を見て回る。

自分の小柄、慌てて箱を買って、龍の彫りをした小刀の裏面(龍の彫りの有る方)を見えるように箱に安置したのに、小柄に小刀を着けた状態で展示してある。
うう、玉木刀匠ごめん。
(「彫りをした後に焼き入れ」という実験のために銘が今一な物を使ったので、銘のある面を見せないようにしたつもりだったのです)
竹の彫りをした田邊氏のナイフは、竹の水墨画の前に展示して戴き、非常に良い雰囲気です。

目を引いた作品は

広島市大のフォルタニェ・クラウディア氏による漆工作品
 漆工にLEDを仕込み、手に取ると接触スイッチにより光るという器です。
 日本人だと躊躇してしまいますね。伝統工芸に最新技術を合わせるというのは。
 思いついたとしても、評価が怖い。干されそうで。電飾の刀剣拵えとかね。
 伝統工芸と最新技術、下手に合わせると際物になるところを
 非常に上手いセンスでまとめた良い作品だと思う。ちょっと欲しくなった。

同じく広島市大の前西麻里絵氏による目貫の金工作品
 素銅を見事に打ち出し、蛙を造形しています。
 銀色絵の部分、一体どうやったのかと分からず、前西氏に質問したところ、
 素銅と銀の融点の違いを利用した、銀流しと言うことだった。
 今度、試してみよう。

で、表彰式

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驚いたのは,小さな展覧会のわりに副賞が豪華!自分は日本酒「玉鋼」と地元の名産らしい「ゆかり」(赤紫蘇のほしたやつね)ボールペンなどを貰いました。

収穫はナイフマガジンなどでよく見ていたナイフメーカー橋本庄一氏と前西麻里絵氏に会えたことかな。
疲れていたので、観光もせず、帰備

プロフィール

片山重恒/Katayama Shigetsune

Author:片山重恒/Katayama Shigetsune
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装剣金工・刀身彫刻
という、刀に関わる職人の卵です。

Website: http://www.sokenkinko.com/

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